「おこしやす 京都産直市場」とは

はじまり

私共のグループは、福祉事業者として、障害をお持ちの方の働く場である農業を中心に運営してまいりました。
しかし2020年に新型コロナウイルスという、前代未聞の出来事が起こり、せっかく作った京野菜や商品の販売先が減りました。これは当事業所だけでなく多くの生産者が直面している切実な問題です。
このような社会状況の中で、できることを考え、行動することにいたしました。

そうして誕生した「おこしやす 京都産直市場」は京都のこだわりの生産者さんから食材及び生産品を直接お取り寄せできるオンラインショップです。
「おこしやす」の基準で選ばれたこだわりの生産者さんが丹精込めて作った食材や商品を提供しています。
ご家庭での利用、店舗での利用など様々なシーンでご利用いただきたいと考えています。


福祉 + 農業

誰もがいきがいを持てる社会づくりに貢献をしたいという思いから、高齢者や障がい者の方が活躍できる場所として農業というフィールドを選択いたしました。
美味しいこだわりの商品を選んでいただくことで、障害をお持ちの方の支援ができるのです。

また、生産者の方が選ばれることで、その事業にかかわる地域の活性化も望めます。
本当に良いもの、努力されている方がきちんと選ばれる仕組みが確立されることは、消費者の方にとってもよい結果が還元されると信じております。

「おこしやす 京都産直市場」をご利用いただく方が広がり増えることで、高齢者や障がい者の雇用機会が広がることが私たちの願いです。

福祉+農業

LINK'Sの想い

「私にも、障がいをお持ちの方の就労支援を、NPO法人活動としてできないか?」と思い始めたのは、数年前の出来事からでした。
精神に障がいを持つ女の子を、本人が大好きだというお菓子屋さんに就職させることができた帰り道、「好きな仕事につけて良かったね!病気も治るといいね!」と私が言うと、彼女は「治るなんて言ってもらったこともないです。でもそう言ってもらえただけで、良くなる気がしてきました!」と、ニコッ!と笑ってくれました。

軽々しく治るという言葉を使ってしまったことに反省しながらも、こんなに喜んでくれるんだ!と驚きました。
「最初のお給料は何に使うの?服を買うのかな?」と言う私の問いに、彼女が返した言葉にまた、驚かされました。「お給料は、苦労をかけているお母さんに全部渡します。ずっと。」そのあと私は涙で何も言えませんでした。

「障がいを持つ人を一人でも多く、その人に合った仕事につかせていきたい!」
これが今後も変わらない私の、そして当法人の原点であり、願いです。